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【お家でDIY】テーブル作りにおすすめの木材まとめ
2022-05-25
カテゴリ:日常,加工・製品
私たちの日々の生活で活躍する『テーブル』。
食事や勉強など幅広いシーンで私たちの暮らしを支えています。そんなテーブルを一から自分でデザインし、DIYで作り上げようと試みる人は多くいます。
手作りすることによってテーブルに対しての愛着も湧き、既成品にはない魅力が生まれ、生活をより豊かに彩ることでしょう。特に自分で選んで気に入った天板の美しいテーブルは、インテリアとしても優れたものになります。
しかし木材には種類が様々あり、それぞれ特徴や性質も異なるため、どの木材にするのが良いか悩んでしまわれる方も多いのではないでしょうか。
今回は、DIYでテーブル作りをお考えの方におすすめの木材について解説いたします。
テーブル作りに適した木材の選び方とは?
DIYテーブルの天板に使用する木材は主に『集成材』と『無垢材』
テーブルに使われる天板には大きく分けて『集成材』と『無垢材』の2つの種類があります。
それぞれメリット・デメリットがあります。
- 集成材
- 集成材とは複数の木材を貼り合わせて圧着している木材で、建材や家具によく使用されています。扱いやすいため、DIY初心者の方にはこちらがおすすめです。
- 【メリット】
- 反りや曲がりがない。
- 価格が安価。
- ホームセンターで手に入る。
- 【デメリット】
- 接着剤を使っているので水に弱い。接着剤が取れてしまう。
- 常に水に触れているところでは使えない。
- 木目に統一性がない。
- 高級感がある場所に使いたいとか、こだわりのある場所に使いたいという人にはおすすめしない。
- 集成材は木版を張り合わせて作るので、品質が安定しています。一方で水に弱い、木目に統一性がないなどのデメリットが存在します。
- 無垢材
- テーブルの天板の主流となっている、無垢材。無垢材は、丸太から切り出した自然な状態のままの木材で、数枚の無垢板を接いだ木材のことをいいます。 無垢材は切り出したままの木材なので、品質にはばらつきがありますが、木材の表情が豊かなのが特徴です。
- 【メリット】
- 高級感がある。
- 長く使うことができる。
- 一つ一つ木目や色味が違うので、オリジナリティがある。
- 【デメリット】
- 加工が必要。
- 価格が高額で、十万円を超えることもある。
- 手に入りづらい。
- 集成材と無垢材、どちらか一方が良いということはなく、それぞれにメリットデメリットがあります。それを理解した上で好みの問題があるので、直接見て触れて、本当に気に入ったものを選ぶことをおすすめします。
集成材と無垢材、どちらか一方が良いということはなく、それぞれにメリットデメリットがあります。それを理解した上で好みの問題があるので、直接見て触れて、本当に気に入ったものを選ぶことをおすすめします。
テーブル作りにおすすめの無垢材8選
杉(すぎ)
- 国産材も多い杉(杉)。中心部と外側の色味の違いがはっきりとしていて、中心部は赤みが強く、外側になるにつれて白っぽくなるのが特徴です。質感は柔らかく柔軟性があるので加工しやすく、和室・洋室共に相性の良い無垢材です。杉独特の香りがあり、無垢材の中ではリーズナブルな価格で手に入りやすいくなっています。
- パイン(松)
主に北米の松を素材として加工を加えた木材で、その種類は50種類以上あります。見た目としては白くて明るいですが、木材に油分があるため、年月が経過するるうちにだんだんと飴色へと色が変化していきます。
質感は柔らかく、温かみのある見た目で色味は黄色味のある白色。塗装をすると黄色味が強くなります。
滑らかな手触りをしているのが特徴的で、見た目・手触りの面から明るく温かみのある天板が使いたいなどの要望のある方向けとなります。 - 木曽檜(きそひのき)ヒノキは芳香剤や香水に使用されることもある程の独特の香りがあり、リラックス空間にしたい方におすすめ。テーブルとして使用することで癒しの効果が期待できるでしょう。国産材が多く、杉と比較すると高価で時期によって価格が変動しやすいものの、広葉樹より安価で手に入りやすいです。さらに傷に強く耐久性に優れていたり、水にも強い性質があるため、お風呂やまな板に使われることも多くなっています。食卓などとして作成した場合には、水をこぼしたりしても安心です。
- タモ
はっきりとした木目が美しく、加工性にも優れています。高級別荘やモダン住宅などの建具に使われることが多い木です。輸入材がほとんどで国産材は希少なため、ホームセンターでは手に入りにくく、材木店・銘木店等で手に入れることができます。 - 楢(ナラ/オーク)
船やウイスキーの樽などに多用されている素材でキズやヘコミに強く、耐水性に優れています。広葉樹の中では手軽な価格と高級感の漂うシックな木目が魅力です。始めは肌色ですが経年が経つにつれて茶色や黄色が現れてくるので、色の変化を楽しめます。
フローリング材や家具・建具などに使用される人気の樹種で、輸入材がほとんどで国産材は希少です。一枚板は高価で手に入りにくく銘木店等で手に入れることが出来ます。 - モンキーポッド
日立のCM「この〜木なんの木、気になる木♪」で出てくるのがこのモンキーポッド。大木になりやすい南洋材のため、テーブルなどに使用されることも多くなっています。中心部は濃い褐色で外側は淡い色をしており、美しいコントラストが特徴的です。無垢材は高価で、ホームセンターでは手に入りません。 銘木店等で手に入れることが出来ます。 - 欅(けやき)何世代にもわたって使用できるほど強度が高く、傷がつきにくいのが特徴です。重厚感があり、自然塗装(人体にも環境にも、悪影響の少ない塗料)をすることでモダンな雰囲気にすることもできる木です。希少度が高いため、価格は高くなっています。国産材もありますが、ホームセンターでは手に入りません。 銘木店での取り扱いとなります。
- ウォールナット(クルミ)濃い褐色が特徴的で狂いが少なく、木目が美しい高級材です。木質は非常に硬く、家具や工芸品に使われることが多くなっています。ウォールナットの無垢材の価格は、あらゆる木の中でも高価で手に入りにくいため、大変貴重です。ほとんどが輸入材であり、銘木店での取り扱いとなります。
テーブルの脚の部分におすすめ木材 SPF材(ツーバイ材)
最後にご紹介するのは、DIY用として非常に人気が高いSPF材です。
リーズナブルな価格で手に入りやすいSPF材ですが、ここ数年で価格は2倍以上になってきています。今後は値上がりする傾向にあります。
SPF材とは、
- Spruce/スプルース(トウヒ)
- Pine/松(パイン)
- Fir/もみの木(ファー)
の頭文字から取られたもので、この3つの木の総称です。
この3つの木は成長が早いため木の密度が低く耐久性はあまり高くありませんが、その分加工がしやすく価格が安いのが特徴です。
特徴
- ホームセンターにも売っているため簡単に手に入る。
- 軽くて柔らかいため加工しやすい。
- 規格が決まっているので扱いやすい。
SPF材は机の脚や梁などの構造によく使われており、加工がしやすいためテーブルの脚の部分を作るのにおすすめの木材です。
いきなり高価な無垢材を加工するのは気が引ける…という方は、まずはSPF材を加工して、小さなものづくりでDIYの練習するところから始めると良いかもしれません。
別売りのテーブル用アイアン脚と組み合わせて使用可能
SPF材と組み合わせて使用できるテーブル用アイアン脚は、ネット通販や個人サイトで1万円以下で購入することも可能です。
まとめ
ここまで、テーブルをDIYで制作するのにおすすめの木材を解説いたしました。
比較的安価でホームセンターでも手に入るものから、入手が困難な高級木材まであり、木材は様々あるので、ご予算や用途に合わせた木を選びましょう。
初めてのDIYに不安があるという方は、専門家の意見を聞くとより木材に対する知識や、木材の加工方法の理解等が深まるので、お近くの木材店に相談するのもおすすめです。
ご自身の納得のいく木材を見つけ、世界に一つだけのオリジナルテーブルを作成してみてはいかがでしょうか。
株式会社第三木材
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