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ウッドデッキDIY!木材のプロがおすすめする ウッドデッキ材5選【前編】

2023-02-01
カテゴリ:日常
ウッドデッキDIY!初心者でもできるの?

自宅にいながら外の景色や自然の中での開放感を味わうことができるウッドデッキは憧れを持つ方も多く、人気を誇っています。



「庭にウッドデッキを作って遊ぶスペースにしたい!」

「ウッドデッキの上で家族そろってBBQをしたい!」

「夫婦で夜空を見ながらゆっくりお酒をのみたい。」


自宅でもキャンプやアウトドア気分を味わうことができるウッドデッキを設置したい、という方は多いのではないでしょうか。


コロナ禍によっておうち時間が増えた影響もあり、DIY人口が増加し、私たち材木店から見てもウッドデッキをDIYする方がとても増えてきたように感じます。


ただ「DIYでウッドデッキを作ってみたい。」と思うものの、どんな材料を使ったらいいのか、道具はどんなものを使ったらいいのか、など悩んで実行できないという方も実際は多いことと思います。


今回は私たち材木店としてのプロの視点から「ウッドデッキにおすすめの木材」をご紹介したいと思います。

木材を選ぶポイント

1.価格

ウッドデッキの木材を選ぶ時、価格は安い方が嬉しいですよね。とはいえあまり安い木材だと耐久性に欠けたり、ウッドデッキに不向きであったりする場合もあるので、程良い価格のものを選んでいくことが大切です。

ある程度の量をまとめて購入する場合は問屋から直接購入したり、近所で購入することで配送費用が節約できるのでオススメです!


2.加工性

木材には大きく分けると硬い木材(ハードウッド)と柔らかい木材(ソフトウッド)の2種類があります。

ハードウッドは強度が高く丈夫ですが、その硬さゆえに加工しにくいという特徴があります。デッキビスを打ち込むときも、一度穴をあけてからビスを打たなければいけないので、手間と時間がかかります。

ソフトウッドは柔らかく、初心者でも加工がしやすいです。ハードウッドと比べると腐食しやすいため、使用する場所によって木材の種類を変えたり、防腐処理加工をする必要があります。


3.耐久性

耐久性が高い木材は、腐食しにくく塗装の回数も少なくすむため、メンテナンスが楽です。ただしそういった木材は価格も高くなりがち。

土の近くなど、ジメジメしやすく湿気が多い場所には耐久性の高い木材を、それ以外の部分には価格が抑えた木材を使うなど、ひと工夫をすることで価格と耐久性を両立することが出来ます。

ウッドデッキの木材は大きく分けて2種類ある!

ウッドデッキの木材は大きく分けて「ハードウッド」と「ソフトウッド」の2種類に分類されます。


それぞれにメリット・デメリットがありますので特徴を詳しくご紹介します。

1.ハードウッド(広葉樹)

ハードウットとは広葉樹から作られた木材の総称でとても硬い木材のことを言います。主に東南アジア(インドネシアやマレーシア)からの輸入材がほとんどです。


雨の多い地域で育っているため、腐食に強く丈夫です。繊維が非常に細かく密で、破壊や切断・反りといった木の変形に強いという特徴があります。見た目以上に重く運ぶのが大変です。加工性には優れていません。価格はソフトウッドと比べると高価なものが多いです。

メリット

・硬く丈夫

・腐食しにくい

・木の変形に強い

デメリット

・重く持ち運びしずらい

・加工性に欠ける

・価格が高い

2.ソフトウッド(針葉樹)

ソフトウッドとは針葉樹から作られた木材の総称でハードウッドと比べると軽くて柔らかく、硬いものでたたくとへこみますが、加工がしやすいのがソフトウッドの特徴です。


身近なお店で入手しやすく、価格もリーズナブルなものが多いです。樹種によっては腐食しやすいものもありますが、定期的にメンテナンスをしたり、塗装をすることで腐食速度を抑えることができます。

メリット

・加工しやすい

・入手しやすい

・価格が安い

デメリット

・変形しやすい

・腐食しやすい

・メンテナンスが必要

ウッドデッキにおすすめの木材5種類

ハードウッド

1種類目 セランガンバツ

セランガンバツはマレーシアやインドネシアから輸入されることが多いハードウッドで別名イエローバラウ、バンキライとも呼ばれています。

ハードウッドの中では比較的価格が安く、加工もしやすいのが特徴です。

比重が大きく、見た目は目が詰まっていて重厚で節はほとんどありません。

表面に小さなささくれが出来ることがあるため、素足でデッキを歩く場合はやすりがけすることをおすすめします。

また油分が多く最初のころは塗料が染み込みにくい場合がありますが、1〜2年後くらいに塗装することで塗料が染み込みやすくなり、長持ちしやすくなります。

最近では近所のホームセンターで手に入れることが出来る場合もあります。

2種類目 ウリン

ウリンはインドネシア、マレーシア原産のクスノキ科のハードウッドで、“鉄の様に強い” ということから別名アイアンウッドとも呼ばれ、ボルネオ島では“生涯腐らない木”と言われています。

ウリンにはポリフェノールという防虫性に強い成分が含まれており、腐食に強い木材です。

また、曲がりや伸縮はほとんどなく、耐水性、耐久性は世界随一の木。まさに「最強」の木材といえます。

ただしこのポリフェノールは雨などで黒い樹液となって染み出すことがありますが、しばらくするとこの樹液も出なくなります。樹液なので人体に害はありませんが、施工して最初のころは汚れると困るものをデッキの上に置かない方が良いでしょう。

一般的な木材と比べると高価ですが、ハードウッドの中では安価な部類に入ります。近所のホームセンターでは手に入りにくく、材木店や通販などで購入することができます。

セランガンバツ
ウリン

ソフトウッド

3種類目 杉の赤身

国内で多く採れる杉は比較的安価で手に入りやすい木材です。

杉は中心部(芯材)を赤身、周辺部(辺材)を白身(白太とも言う)と呼びます。赤身は白身に比べると腐食に強く、ウッドデッキ材としても使われます。木肌は柔らかく重いものを乗せると傷がつきやすいですが、素足で歩くとほんのり温かく気持ちが良く、加工性にも優れています。

ハードウッドと比べると腐食の進行が速いので、防腐処理をしたり、屋外用の塗料を塗ることをおすすめしています。


4種類目 桧(ヒノキ)

お風呂や桶に使われることが多いヒノキ。

水場に使われるように腐食しにくいのが特徴です。ヒノキにはヒノキチオールという成分が含まれており、防虫や抗菌効果があります。独特な香りがあり、ヒノキ風呂に馴染みのある日本人にとっては心地よい香りだとして人気があります。国産材も多く、デッキ材の中では比較的安価で手に入ります。

ただし木曽檜など国産のブランドヒノキは価格が一気に高くなるので注意が必要です。

油分が多い木で塗料が染み込みにくいことがありますので、1〜2年後に塗装することで塗料が染み込みやすくなります。


5種類目 レッドウッド(赤松)

レッドウッドは輸入材(欧州赤松)と国産材(赤松)があり、どちらも比較的安価で手に入りやすい木材です。

節は多いですが強度が高く、比較的加工性にも優れています。また、レッドウッドにはシロアリなどの害虫や腐食に対する抵抗力があるタンニンという成分が多く含まれています。

レッドウッドは杉と同じように素足で歩くとほんのり温かく気持ちの良い木肌です。ホームセンターや材木店などで手に入れることが出来ます。


まだまだ、DIYを考えられている方にお伝えしたい木材に関する内容は続きます。
次回投稿を楽しみにお待ちください!
国産杉(赤身材)
国産ヒノキ
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