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ウッドデッキDIY!木材のプロがおすすめするウッドデッキ材5選【後編】

2023-04-01
カテゴリ:日常,弊社の仕事
木材のプロがおすすめするウッドデッキ材5選【後編】

こちらの記事は「ウッドデッキDIY!木材のプロがおすすめするウッドデッキ材5選【後編】」です。前編を読んでいない方は、まずは前編からお読みください。

ウッドデッキに不向きな木材

1.SPF

SPF材とは「スプルース(Spruce、米トウヒ)、パイン(Pine、マツ類)、ファー(Fir、モミ類)」の三種類の木材の頭文字をとった常緑針葉樹の総称のことを指します。

安価で加工しやすくDIYには最も馴染みのある木材ですが、木質は密度が低く柔らかいため、シロアリなどの害虫の被害に遭いやすく腐食の進行も早いため耐久性に欠けます。

また、柔らかいが故にキズもつきやすく、ウッドデッキでの使用にはあまり適していません。反りや割れ曲がりなども生じやすいと言われています。

もしSPF材をウッドデッキ材として使うのであれば、適切な防腐処理が施されているものを使用しましょう。ご自身で防腐剤を表面に塗るだけではほとんど効果がありません

また、土台など地面に近く腐りやすい部分にはSPF材は極力避け、違う木材を使うなどの工夫が必要です。


2.唐松(カラマツ)

長野県や北海道に多い「カラマツ」。耐久性があり腐食しにくい木材ですが、ささくれが出来やすいというデメリットがあります。ウッドデッキの上を素足で歩きたい場合にはおすすめできませんが、靴で歩く場合は問題ありません。ささくれが気になる方は表面をやすりがけしたり、塗料を塗ることでささくれを軽減することが出来ます。

しっかりとした表面処理を施せばウッドデッキに向いているとも考えられるでしょう。

3.杉の白身(白太)

ウッドデッキ材として比較的安価な杉材。杉丸太の周辺部(辺材)を「白身(白太)」と呼びます。白身は若い細胞でできており、柔らかく加工がしやすいですが、腐食しやすいという特徴があります。

反対に中心部のことを「赤身」といいます。

屋外の同じ環境下で使用した場合、白身のほうが赤身の何十倍ものスピードで腐食します。

量販店などで杉材を購入する場合、大半は耐久性が劣る白太が含まれていて、赤身と白太が混在していることがほとんどです。杉をウッドデッキ材として使用する場合は、腐食に強い中心部の赤身を選び使用することをおすすめします。

白太を使用する場合は防腐防蟻注入加工が施されているものを使用しましょう。

ウッドデッキが長持ちする、メンテナンス

ウッドデッキはメンテナンスをすることで、長く良い状態を保ったまま使用することができます。日々のメンテナンス方法をご紹介します。



1.日々の清掃(ほこりや砂を払う)

ウッドデッキは屋外にあるので、どうしてもほこりや砂が付着します。そのままにしておくと木材が乾燥してしまい、ひび割れやささくれの原因に。家のお掃除と同じように定期的に掃除をして砂埃を払ってあげましょう。

特にハードウッド系の木材は耐久性に優れ、腐食の心配が少ないので、生えてきた苔や付着した汚れを、年に数回程度デッキブラシや高圧洗浄機などで洗浄したり、取れない汚れ・小傷・焦げあと・マジックの落書きなどは、サンドペーパーなどで落とす程度で大丈夫です。


2.ささくれやトゲを削る

ウッドデッキは経年劣化によって、表面にささくれやトゲができます。そのままにしてしまうと足に刺さったりして危ないので数年に一度は紙やすりやサンダーで削ってあげましょう。特にセランガンバツーなどはささくれが出来やすいので、注意が必要です

また、経年劣化により木材が反ったり割れたりして、釘やネジなどが浮いてくることがあります。そのまま放置することはとても危険ですので、見つけた場合はすぐに頭を金槌や木槌で打っておきましょう。


3.塗装する

木材は雨や紫外線によって劣化していきます。保護のために塗装をし直すことでウッドデッキは長持ちします。

特にソフトウッドならば理想は1年に一度の塗装、屋外用のオイルステインがおすすめです。メンテナンス(塗装)をしっかり行わないと、シロアリや雨水などで腐食してしまい、ウッドデッキの寿命がどんどん縮まってしまいます。塗装を行う際もしっかりと洗浄し下地処理を行ってから塗装しましょう。

ハードウッドはソフトウッドに比べ腐食に強いので、高圧洗浄機やブラシでの洗浄だけでも良いですが、木材が色褪せてきたりしますので、気になる方は塗装して色を補ってあげると見栄えが良くなるでしょう。

ウッドデッキの費用を抑える方法

ウッドショックや輸入材の高騰で木材価格は年々上がってきていますが、ひと工夫で費用を抑えることができます!

費用を抑える方法をいくつかご紹介します。

1.傷みにくい部分はソフトウッドを使う

ハードウッドは長持ちしますが、どうしても価格が高くなりがちです。予算が合わない!という場合はスノコ板など、地面に触れない部分にソフトウッドを使うことでコストを抑えることが出来ます。

ただし、先述した通りソフトウッドは定期的なメンテナンスが必要です。初期コストを抑えるならソフトウッドの使用がおすすめですが、メンテナンスにもそれなりのコストと手間がかかります。長い目で見るとハードウッドを使ったほうがトータルコストを安く抑えられる場合もあります。


2.近くで手に入る木材を使う

木材は重くて長いので配送料が高くなります。近隣のホームセンターや材木店で購入することで配送料を安くできたり、ご自身で運ぶことでコストを抑えることが出来ます。ホームセンターでは軽や2tトラックを購入者に無償で貸し出しているところがほとんどです。

また、現在は燃料費の高騰から輸入材の値段も上がっています。輸送コストの少ない国産材を利用することで費用が安くなる場合もあります。


3.すべてDIYする

最後に、もっともウッドデッキの価格を抑えられるのは、なんといっても「1からすべてDIYで作る」という方法です。

自宅にウッドデッキを作る際に1番かかる費用は施工費(人件費)です。また、施工会社を通して材料を取り寄せれば材料費も上がります。

DIYならそれらは一切かかりません。その分手間はかかりますが、1から手作りしたウッドデッキは完成したときの喜びも倍増です。

みなさんもこの記事を参考にウッドデッキのDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ウッドデッキのDIY動画をご紹介!

1.『ウッドデッキ作り【DIY】初心者の方にお勧め!

Making a wood deck. Recommended for beginners.』

https://youtu.be/O_-Fx4tXRJA

− 初心者にも優しい動画です。まずはこの動画から見る事をおすすめします。



2.『【DIY】ズボラ工法でつくるウッドデッキ』

https://youtu.be/OGMsVGBmG04

− 設計図等の図面もなく行き当たりばったりでウッドデッキを作られている動画です。とても適当とは思えない完成度で、初めてウッドデッキを作る際の参考になります。



3.『【DIY】《前編》素人夫婦ウッドデッキ作り。腐りにくい木材『バツー』で施工。

『【DIY】《後編》素人夫婦ウッドデッキ作り。腐りにくい木材『バツー』で施工。
-DAI素人夫婦が老朽化したウッドデッキを解体し、新たに作り直した動画です。《前編》では解体から土台設置まで、《後編》では完成までの動画になっています。
まとめ
「ウッドデッキDIY!木材のプロがおすすめするウッドデッキ材5選」はいかがでしたか?

木材にも色々な用途や種類があることを知っていただけたかと思います。

これからウッドデッキをDIYしてみたい!という方は、ぜひ一度お近くの材木店までご相談ください。
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