壁・床材ができるまで桟積み 工場に原材料が入って、最初に行うのがこの桟積みです。一見簡単な作業のようですが、一連の工程の中で一番重要な作業。原材料の検品も合わせて行います。手作業により等間隔にきっちり桟積みされ、次の乾燥工程に移ります。 人工脱脂乾燥 ヤニの滲出を抑え、含水率を調整します。脱脂乾燥とはいえ、ヤニの精油分のみを取り除き、材の強度やツヤに影響する有効成分のロジン質(野球の時、滑り止めに使用することで有名)は残す、高度な乾燥法(高温高湿乾燥)を行います。ヤニの多い無垢材を使用するにはこの乾燥法が最良です。また、乾燥にあたってはキッチリとした桟積みが最大のポイントになります。 上部に重しを載せ、製品の動きや暴れを抑えます。(圧締乾燥) 私たちの目指す木材乾燥は、単に木材の含水率をさげただけではなく、「施工後の寸法変動がきわめて少なくなければならない」と考えています。この状態を、木材が「枯淡の域」に達したと私たちは予備、この状態に持っていく事が理想です。 機械乾燥で含水率を下げただけでは「枯淡の域」に達しません。そこで野天で30日間養生をします。結果大気中の湿度や環境に馴染み、施工後の寸法変化を最小限に抑え、耐久性を上げるよう心がけています。つまり、機械乾燥と自然乾燥の二つの工程を経ることにより、施工後の快適な住環境を提供することを目指しています。 加工 十分に乾燥された製品は、桟を抜き倉庫に保管されます。その後成型機(モルダー)により加工されます。ここでも作業スタッフは1枚づつ材を検品しながら色揃え(赤身を確認)しながら加工していきます。この作業には熟練技術が要求されます。 補修 成型されたすべての製品が乾燥による節割れ、抜け節などを確認しながら補修されます。この時の補修剤にはからまつの粉を使用しています。年月を経るごとに独特の赤身を増すから松。補修部分だけが取り残されないように配慮しています。 仕上補修 補修剤が乾燥した後、すべての製品が別のスタッフにより再チェックされます。見落としや不十分な箇所は再補修し、前作業者に報告されます。たとえ仲間の仕事でも妥協しないのが、お客様を第一に考えることがエルクの企業理念であり、質の向上につながるからです。 サンダー仕上げ 完全に補修された製品は、サンダーにより化粧仕上げが施されます。 完成 梱包後、出荷。 ご希望により、各種処理を施します。 防腐処理等 【主な用途】 室内用建築資材 土台・大引・根太・束・窓台・破風板・屋根下地材・ サイディング・浴室軸組材・台所水掛部材・2×4部材・ 地下室用部材。その他水廻りに使用する造作材など。 室外用建築資材 バルコニー・テラス・物干し台・ぬれ縁・フェンス・デッキ など。 公園用材 案内板・樹木支柱杭・パーゴラ・遊具・木レンガ・ベンチ など。 土木用材 基礎杭・土止め材・港湾岸用材など。