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ウッドデッキDIY!木材のプロがおすすめするウッドデッキ材5選【後編】
こちらの記事は「ウッドデッキDIY!木材のプロがおすすめするウッドデッキ材5選【後編】」です。前編を読んでいない方は、まずは前編からお読みください。
1.SPF
SPF材とは「スプルース(Spruce、米トウヒ)、パイン(Pine、マツ類)、ファー(Fir、モミ類)」の三種類の木材の頭文字をとった常緑針葉樹の総称のことを指します。
安価で加工しやすくDIYには最も馴染みのある木材ですが、木質は密度が低く柔らかいため、シロアリなどの害虫の被害に遭いやすく腐食の進行も早いため耐久性に欠けます。
また、柔らかいが故にキズもつきやすく、ウッドデッキでの使用にはあまり適していません。反りや割れ曲がりなども生じやすいと言われています。
もしSPF材をウッドデッキ材として使うのであれば、適切な防腐処理が施されているものを使用しましょう。ご自身で防腐剤を表面に塗るだけではほとんど効果がありません
また、土台など地面に近く腐りやすい部分にはSPF材は極力避け、違う木材を使うなどの工夫が必要です。
3.杉の白身(白太)
ウッドデッキ材として比較的安価な杉材。杉丸太の周辺部(辺材)を「白身(白太)」と呼びます。白身は若い細胞でできており、柔らかく加工がしやすいですが、腐食しやすいという特徴があります。
反対に中心部のことを「赤身」といいます。
屋外の同じ環境下で使用した場合、白身のほうが赤身の何十倍ものスピードで腐食します。
量販店などで杉材を購入する場合、大半は耐久性が劣る白太が含まれていて、赤身と白太が混在していることがほとんどです。杉をウッドデッキ材として使用する場合は、腐食に強い中心部の赤身を選び使用することをおすすめします。
白太を使用する場合は防腐防蟻注入加工が施されているものを使用しましょう。
ウッドデッキはメンテナンスをすることで、長く良い状態を保ったまま使用することができます。日々のメンテナンス方法をご紹介します。
1.日々の清掃(ほこりや砂を払う)
ウッドデッキは屋外にあるので、どうしてもほこりや砂が付着します。そのままにしておくと木材が乾燥してしまい、ひび割れやささくれの原因に。家のお掃除と同じように定期的に掃除をして砂埃を払ってあげましょう。
特にハードウッド系の木材は耐久性に優れ、腐食の心配が少ないので、生えてきた苔や付着した汚れを、年に数回程度デッキブラシや高圧洗浄機などで洗浄したり、取れない汚れ・小傷・焦げあと・マジックの落書きなどは、サンドペーパーなどで落とす程度で大丈夫です。
2.ささくれやトゲを削る
ウッドデッキは経年劣化によって、表面にささくれやトゲができます。そのままにしてしまうと足に刺さったりして危ないので数年に一度は紙やすりやサンダーで削ってあげましょう。特にセランガンバツーなどはささくれが出来やすいので、注意が必要です
また、経年劣化により木材が反ったり割れたりして、釘やネジなどが浮いてくることがあります。そのまま放置することはとても危険ですので、見つけた場合はすぐに頭を金槌や木槌で打っておきましょう。
3.塗装する
木材は雨や紫外線によって劣化していきます。保護のために塗装をし直すことでウッドデッキは長持ちします。
特にソフトウッドならば理想は1年に一度の塗装、屋外用のオイルステインがおすすめです。メンテナンス(塗装)をしっかり行わないと、シロアリや雨水などで腐食してしまい、ウッドデッキの寿命がどんどん縮まってしまいます。塗装を行う際もしっかりと洗浄し下地処理を行ってから塗装しましょう。
ハードウッドはソフトウッドに比べ腐食に強いので、高圧洗浄機やブラシでの洗浄だけでも良いですが、木材が色褪せてきたりしますので、気になる方は塗装して色を補ってあげると見栄えが良くなるでしょう。
ウッドショックや輸入材の高騰で木材価格は年々上がってきていますが、ひと工夫で費用を抑えることができます!
1.傷みにくい部分はソフトウッドを使う
ハードウッドは長持ちしますが、どうしても価格が高くなりがちです。予算が合わない!という場合はスノコ板など、地面に触れない部分にソフトウッドを使うことでコストを抑えることが出来ます。
ただし、先述した通りソフトウッドは定期的なメンテナンスが必要です。初期コストを抑えるならソフトウッドの使用がおすすめですが、メンテナンスにもそれなりのコストと手間がかかります。長い目で見るとハードウッドを使ったほうがトータルコストを安く抑えられる場合もあります。
2.近くで手に入る木材を使う
木材は重くて長いので配送料が高くなります。近隣のホームセンターや材木店で購入することで配送料を安くできたり、ご自身で運ぶことでコストを抑えることが出来ます。ホームセンターでは軽や2tトラックを購入者に無償で貸し出しているところがほとんどです。
また、現在は燃料費の高騰から輸入材の値段も上がっています。輸送コストの少ない国産材を利用することで費用が安くなる場合もあります。
3.すべてDIYする
最後に、もっともウッドデッキの価格を抑えられるのは、なんといっても「1からすべてDIYで作る」という方法です。
自宅にウッドデッキを作る際に1番かかる費用は施工費(人件費)です。また、施工会社を通して材料を取り寄せれば材料費も上がります。
DIYならそれらは一切かかりません。その分手間はかかりますが、1から手作りしたウッドデッキは完成したときの喜びも倍増です。
みなさんもこの記事を参考にウッドデッキのDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
1.『ウッドデッキ作り【DIY】初心者の方にお勧め!
Making a wood deck. Recommended for beginners.』
− 初心者にも優しい動画です。まずはこの動画から見る事をおすすめします。
2.『【DIY】ズボラ工法でつくるウッドデッキ』
− 設計図等の図面もなく行き当たりばったりでウッドデッキを作られている動画です。とても適当とは思えない完成度で、初めてウッドデッキを作る際の参考になります。
3.『【DIY】《前編》素人夫婦ウッドデッキ作り。腐りにくい木材『バツー』で施工。』
ウッドデッキDIY!木材のプロがおすすめする ウッドデッキ材5選【前編】
自宅にいながら外の景色や自然の中での開放感を味わうことができるウッドデッキは憧れを持つ方も多く、人気を誇っています。
「庭にウッドデッキを作って遊ぶスペースにしたい!」
「ウッドデッキの上で家族そろってBBQをしたい!」
「夫婦で夜空を見ながらゆっくりお酒をのみたい。」
自宅でもキャンプやアウトドア気分を味わうことができるウッドデッキを設置したい、という方は多いのではないでしょうか。
コロナ禍によっておうち時間が増えた影響もあり、DIY人口が増加し、私たち材木店から見てもウッドデッキをDIYする方がとても増えてきたように感じます。
ただ「DIYでウッドデッキを作ってみたい。」と思うものの、どんな材料を使ったらいいのか、道具はどんなものを使ったらいいのか、など悩んで実行できないという方も実際は多いことと思います。
今回は私たち材木店としてのプロの視点から「ウッドデッキにおすすめの木材」をご紹介したいと思います。
1.価格
ウッドデッキの木材を選ぶ時、価格は安い方が嬉しいですよね。とはいえあまり安い木材だと耐久性に欠けたり、ウッドデッキに不向きであったりする場合もあるので、程良い価格のものを選んでいくことが大切です。
ある程度の量をまとめて購入する場合は問屋から直接購入したり、近所で購入することで配送費用が節約できるのでオススメです!
2.加工性
木材には大きく分けると硬い木材(ハードウッド)と柔らかい木材(ソフトウッド)の2種類があります。
ハードウッドは強度が高く丈夫ですが、その硬さゆえに加工しにくいという特徴があります。デッキビスを打ち込むときも、一度穴をあけてからビスを打たなければいけないので、手間と時間がかかります。
ソフトウッドは柔らかく、初心者でも加工がしやすいです。ハードウッドと比べると腐食しやすいため、使用する場所によって木材の種類を変えたり、防腐処理加工をする必要があります。
3.耐久性
耐久性が高い木材は、腐食しにくく塗装の回数も少なくすむため、メンテナンスが楽です。ただしそういった木材は価格も高くなりがち。
土の近くなど、ジメジメしやすく湿気が多い場所には耐久性の高い木材を、それ以外の部分には価格が抑えた木材を使うなど、ひと工夫をすることで価格と耐久性を両立することが出来ます。
ウッドデッキの木材は大きく分けて「ハードウッド」と「ソフトウッド」の2種類に分類されます。
それぞれにメリット・デメリットがありますので特徴を詳しくご紹介します。
1.ハードウッド(広葉樹)
ハードウットとは広葉樹から作られた木材の総称でとても硬い木材のことを言います。主に東南アジア(インドネシアやマレーシア)からの輸入材がほとんどです。
雨の多い地域で育っているため、腐食に強く丈夫です。繊維が非常に細かく密で、破壊や切断・反りといった木の変形に強いという特徴があります。見た目以上に重く運ぶのが大変です。加工性には優れていません。価格はソフトウッドと比べると高価なものが多いです。
メリット
・硬く丈夫
・腐食しにくい
・木の変形に強い
デメリット
・重く持ち運びしずらい
・加工性に欠ける
・価格が高い
2.ソフトウッド(針葉樹)
ソフトウッドとは針葉樹から作られた木材の総称でハードウッドと比べると軽くて柔らかく、硬いものでたたくとへこみますが、加工がしやすいのがソフトウッドの特徴です。
身近なお店で入手しやすく、価格もリーズナブルなものが多いです。樹種によっては腐食しやすいものもありますが、定期的にメンテナンスをしたり、塗装をすることで腐食速度を抑えることができます。
メリット
・加工しやすい
・入手しやすい
・価格が安い
デメリット
・変形しやすい
・腐食しやすい
・メンテナンスが必要
ハードウッド
1種類目 セランガンバツ
セランガンバツはマレーシアやインドネシアから輸入されることが多いハードウッドで別名イエローバラウ、バンキライとも呼ばれています。
ハードウッドの中では比較的価格が安く、加工もしやすいのが特徴です。
比重が大きく、見た目は目が詰まっていて重厚で節はほとんどありません。
表面に小さなささくれが出来ることがあるため、素足でデッキを歩く場合はやすりがけすることをおすすめします。
また油分が多く最初のころは塗料が染み込みにくい場合がありますが、1〜2年後くらいに塗装することで塗料が染み込みやすくなり、長持ちしやすくなります。
最近では近所のホームセンターで手に入れることが出来る場合もあります。
2種類目 ウリン
ウリンはインドネシア、マレーシア原産のクスノキ科のハードウッドで、“鉄の様に強い” ということから別名アイアンウッドとも呼ばれ、ボルネオ島では“生涯腐らない木”と言われています。
ウリンにはポリフェノールという防虫性に強い成分が含まれており、腐食に強い木材です。
また、曲がりや伸縮はほとんどなく、耐水性、耐久性は世界随一の木。まさに「最強」の木材といえます。
ただしこのポリフェノールは雨などで黒い樹液となって染み出すことがありますが、しばらくするとこの樹液も出なくなります。樹液なので人体に害はありませんが、施工して最初のころは汚れると困るものをデッキの上に置かない方が良いでしょう。
一般的な木材と比べると高価ですが、ハードウッドの中では安価な部類に入ります。近所のホームセンターでは手に入りにくく、材木店や通販などで購入することができます。
ソフトウッド
3種類目 杉の赤身
国内で多く採れる杉は比較的安価で手に入りやすい木材です。
杉は中心部(芯材)を赤身、周辺部(辺材)を白身(白太とも言う)と呼びます。赤身は白身に比べると腐食に強く、ウッドデッキ材としても使われます。木肌は柔らかく重いものを乗せると傷がつきやすいですが、素足で歩くとほんのり温かく気持ちが良く、加工性にも優れています。
ハードウッドと比べると腐食の進行が速いので、防腐処理をしたり、屋外用の塗料を塗ることをおすすめしています。
4種類目 桧(ヒノキ)
お風呂や桶に使われることが多いヒノキ。
水場に使われるように腐食しにくいのが特徴です。ヒノキにはヒノキチオールという成分が含まれており、防虫や抗菌効果があります。独特な香りがあり、ヒノキ風呂に馴染みのある日本人にとっては心地よい香りだとして人気があります。国産材も多く、デッキ材の中では比較的安価で手に入ります。
ただし木曽檜など国産のブランドヒノキは価格が一気に高くなるので注意が必要です。
油分が多い木で塗料が染み込みにくいことがありますので、1〜2年後に塗装することで塗料が染み込みやすくなります。
5種類目 レッドウッド(赤松)
レッドウッドは輸入材(欧州赤松)と国産材(赤松)があり、どちらも比較的安価で手に入りやすい木材です。
節は多いですが強度が高く、比較的加工性にも優れています。また、レッドウッドにはシロアリなどの害虫や腐食に対する抵抗力があるタンニンという成分が多く含まれています。
レッドウッドは杉と同じように素足で歩くとほんのり温かく気持ちの良い木肌です。ホームセンターや材木店などで手に入れることが出来ます。